鈴音【現在音楽活動休止中の中学生シンガーソングライター】~ライブレポ番外編~

鈴音:キャバーンビートで出会った初めてのライバル

バンド「マーヤとストーカーズ」でキャバーンビートにデビューした僕。
バンドと平行してソロでも活動したいと思っていたので、オープンマイク的なイベント「投げ銭」にエントリーした。そこで出会ったのが鈴音(13歳)だった。

はじめて見たときの衝撃は忘れられない。小学校を卒業したばかりで、今月から中学生です~とMCで。

歌はのびやかで、「すごいねえ。ちゃんと習ってるんだろうなあ」と思った。

まっすぐな視線とどうどうとした歌。
すごいなあ。心に来るなあ。歌うことが好きなんだろうなあ。

 

でも本当の驚きはそのあとだった。
オリジナル曲「トゲトゲトゲ」を聴いたとき、いすから転げ落ちるかと思った。

 

生まれる前から神様に棘をつけられた。
私に棘があるから、あなたに愛してもらえない
ならば私は棘を切り落とし、血を流すわ。

 

歌詞は彼女独特の「痛み」に満ちたもので。」鋭いんだけど、曲が素晴らしかった。
物語を語るための、メロディーがそこにあった。

 

鈴音:コード進行の罠から逃れたうた。

僕も含めて多くのシンガーソングライターが「コード進行のきもちよさ」に負けてしまう。
以前誰かが作ったルールにのっとって、語り始めてしまう。

それが「どこかできいたような曲」になる原因。もちろん悪いことじゃない。歌は作った人のものだから。丸パクリだったとしても、一度その人のフィルタがかかればいい。

でも鈴音の「トゲトゲトゲ」は違った。
調をくるくると変え、物語のシーンを変える。サビだけをとってつけたようなJPOPがわんさかとあるなか、しいていうなら「ウタダヒカル」のような、コード進行という魔力の影響を受けずに作り上げた傑作。

棘を生やした主人公が、自分で棘を切り落とし、血で真っ赤に染まったまま地平緯線へ向かってあるきだす光景が見えた。

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鈴音:彼女と一緒に音楽をつくり、遊んだ。創作のすばらしさを学んだ。

中学生独特のというのが適当ではないかもしれない「独創的な歌詞」のアイデアをちょっと覗き見してみよう。そして不思議なメロディーの作り方を体験したい・・・。
そう思った僕は

歌交換

という遊びを思いついた。

二人で「夏」をテーマに歌詞を作る
(僕は「サマープリンセス」、鈴音は「セミ」という詩を書いた)

その歌詞に、ふたりで別々の曲をつけてみる。

サマープリンセス(作詞・作曲:サニー)
サマープリンセス(作詞:サニー 作曲:鈴音)
せみ(作詞・作曲:鈴音)
せみ(作詞:鈴音 作曲:サニー)

という4曲が生まれた。
その作業はとてもエキサイティングで。
ものを作る喜びに満ちていた。

出来上がった曲は、案外相手が作詞して、自分で作曲したもののほうが、その人らしい仕上がりになるという面白い結果になった。

 

鈴音はその後も快進撃を続け、ライブの数も月に4本、5本と増えていく。
彼女の歌を聴きたい人も増えていく。
呼ばれるイベントも増えていく。

そんなある日。

 

鈴音:彼女はある日突然、歌をやめてしまった。

僕自身はいまだに「鈴音ロス」(笑)
彼女の「トゲトゲトゲ」を自分でもカバーすることがある。
本当にいい歌だからもったいない。POPSは永遠だから、僕が引き継ぐ。

 

彼女についてのいろんな思いは僕のブログにもつづってる。
鈴音を知ってる人も、知らない人も。
読んでみてください。

そして、いまはyoutubeを見るしかできないけど、彼女の歌を聴いて、見てください。

 

 

今しかできない中学生生活や、勉強、家族での時間。
僕らの拍手や歓声がそんなものを圧迫してしていたのかもしれない。

もし、しばらくお休みした後、また音楽が芽生えてきたら
そのときはまた一緒に何かをしたい。

そのためには僕は長生きせんといかんね。

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