宮原良仕子【ネイティブなフォークソングを彼女の部屋で聴く】

宮原良仕子:オープニングSE「テネシーワルツ」でピンときた!

ライトを落としたステージ。BGMがテネシーワルツに変わる。
フォークロアな衣装を着て、指には銀細工のアクセサリー。ドリームキャッチャーのよう。これだけでどんな音楽を聞かせてくれるか、ステージを見せてくれるか楽しみになった。

不思議なハーモニクスは偶然?きらきらとした金属音が鈴の音のように心にひびく。
歌われるのは日々の暮らしのこと。でもそこに広がる風景はネイティブアメリカンな印象。
遠くまで開けた大地と、はるか彼方のビッグマウンテン。鉄道がはしり、男たちの帰りを待つ女。チリソースがグツグツと音を立ててるキッチン。夕日が空を赤く染めていく・・・。

アメリカンルーツミュージックを神格化するわけでなく、2016年の福岡の音楽に、さらりと昇華してた。

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宮原良仕子:過ぎ行く日々をいとおしく。時にけだるく歌う。

スキャットの威力。歌詞を持たないメロディーが描くイメージ。宮原良仕子の素晴らしいところ。体も心も楽器だよ~っとスルスルっと流れ出すメロディー。

カバー曲での観客サービスも忘れない。行き過ぎるとイヤミになるかもしれない笑いを、ちょうどいい塩梅で。この日のアーティストは20代ばかりだったんだけど、ここに来て大人のかっこよさ、大人の楽しさを見せてくれた。

毎日を大切に生きることをさらりと歌い、人生ラクありゃ苦もあるさと沸かせる。
30代の大人の(僕にとってはまだまだ子供だけど笑)力の抜けた、リラックスしたステージだった。

いろっぽいスキャットは、地下室のキャバーンビートにぴったり。
禁酒法時代のアメリカの、ひそかに行われるパーティーのようにつややかで、愉しい。

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宮原良仕子:SNSもため息も、大切なディティール。

友達の結婚式で4つ目のブーケをもらうという歌。これこそが大人の歌だ。
頭ではわかってるけど、どうしてもやりきれない思い。
ふっともれるため息。
幸せを垣間見た、帰り道のとぼとぼ感。
友達の幸せを自分のものとして感じられないなんて当たり前じゃんか~~(笑)
ああ~~幸せになりたい~~(泣笑)

それがローリングストーンズの「無常の世界」っぽいリフで歌われた日にゃ、ね。ニヤリとしちゃうよ。

 

こういう歌をつくる楽しみ。これがシンガーソングライターの愉しみじゃないかな?

自分のまわりでおきたことを、いったん整理して、共感ポイントやホンネを混ぜ混ぜしてきいた人それぞれが「あるある」って感じたり、「ええ~~そうなの?」って感じることができる歌をかく。こんなすてきなこと、ないよね。

カズーを使った、やさしい歌も、ステージの幕引きにぴったりだった。

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宮原良仕子:彼女はユーチューバーでもあるし、ビートルズバンドでも歌う

自宅でギターを弾き、カバー曲をうたい、それをyoutubeにあげる。
フォロワーがつき、彼女の歌をパソコンやスマホで見る。

あたらしい音楽の世界だなあ。
おもしろいなあ。

あたらしいシステム、時代に即した歌の伝えかた、楽しみ方、楽しまれ方。
でもそこで歌われるのはグッドオールドミュージック。
楽しみは尽きないね。
いつか一緒にやってみたいなと思った。ギターを弾いてみたいなと思った。

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