M-W(エムダムル)【清川を昭和にタイムスリップさせる唄】

M-W(エムダムル):こんなにミラーボールが似合う人、そうはいないよね。

前にボーカルのミコさんの、娘さんのライブをみたことがある。

>>>娘さんの記事はこちら

今日はお母さんの唄を聞く。
親子して「歌の魔力」にとっつかまったんだなあ(笑)

ミコさんの唄に、過不足なくバッキングするギター。
歌が始まり、ミラーボールがキラキラと回り始めると、もはや「歴史の教科書」にのってる「昭和」のはじまりだ。

昭和遺産ともいえる、豊かな歌謡曲・フォークソングたち。
唄作品として饒舌で。
こんないい曲を、うもれさせてるのもったいないよね。
ミコさんはもしかしたら「発掘係」なのかもしれない。

 

M-W(エムダムル):若さだけじゃないんだよ。表現ってのは。

僕も50歳を過ぎて、どうやっても20代・30代の若者の「勢い」とか「苦悩」とかはもうない。人生を重ねてきたからこその味、なんていう言葉でごまかしたくはないけど。

年取らないとできないこともあるんだよ。
生き延びてなきゃ歌えない歌があるんだよ。
だから若者よ。生きて、歌えよ。
あたしもまだまだしぶとくやるよ。

そんなメッセージを感じた。

いきろ!というメッセージ。人生は楽しいこともあるよって。

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M-W(エムダムル):場末のホールにたまる愛憎

メインストリートから一歩奥へ。
小さな飲食店が並ぶ小路。
そこに夜通しやってる飲み屋がある。いわゆる深夜食堂的な。

ミコさんの唄から感じるものは、その空気感。
ねこも丸くなって寝てる。
そんなお店があったらいいだろうなあ。
若者はミコさんに、心のグズグズをぽつりぽつりとさらけ出し、豪快に笑われて心が少し軽くなる。
そんな「癒し」を感じさせる。

心地よさだけで包むのじゃなくて。
傷口を見せて、ほら、その傷、わたしのもあるよって笑うような癒し。

昭和の歌の持つ力も、昭和の歌い手の持つ豊かさも感じることができたステージでした。

今迷ってる若者よ。一度会いにきてみなよ。

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Novembre:行こうよ夢の島へ!飛び出すふたりの希望賛歌

Novembre:ジャンプする女の子と、ジャギジャギのギター男子

男女二人のユニット。少し前にはたくさんあったような気がするけど、最近へってきた?Novembreは二人の役割分担(キャラクターや演奏面)がしっかり確立された、楽しい(だけじゃない)ライブを行う。
楽曲のクオリティーも高く、MCでの「寄席」的ななじみのよさもあり、ああ、人気がありそうなユニットだなあと感心する。

元気な女の子と、ちょっと押されぎみな男子。少女マンガのようなキャラクターだな。
ステージ栄えのする女の子(前髪を作った、といてった。可愛いは作れる、とも)のエネルギーと明るさ、そして素晴らしいタンバリン!
これ、曲の中核じゃない?って思える、楽しくてのりのりのタンバリン。気持ちがよかった~。

 

Novembre:小雨だってスキップするさ!ダンシング・イン・ザ・レイン

ライブではよく雨が降るようだ。
でも雨の中をスキップするような、うきうきする曲が楽しい。
ウディアレンの恋愛映画のような、ちょっとおしゃれで、ちょっとすかしてて。
それが嫌みにならないのは二人のキャラクターの暖かさと懐の深さだろう。

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Novembre:楽しいユニット!と見せかけて、ぐっとくるバラード

終盤に歌われた(新しいCDに入る予定だとかそうでないとか笑)夏影という曲がほんとに素晴らしかった。
前半の楽しい時間は、この曲のためにあるんじゃないだろうか?と思うくらい。
ギター男子の「すこし丸みがあって、すこしざらついた声」と女子の「ハリがあるのにさびしげな色もある」二色のボーカルが絶妙に絡み合った、映画のワンシーンのようなドラマティックな曲。

いわゆるJPOP的な泣きだけじゃない、クールに計算された構成。
テンションのかかったコードと開放弦の美しさ。
半音づつ、2回あがっていくところなんて、相当なクライマックス。

体を揺らせたり、手拍子をしたあとの熱を持った体に、すっと入り込む。
この辺のステージ作りも、なかなかだなあ。

ラストもゆったりと、エンドロールのように終わる。
緩急織り交ぜたステージングは、キャリアのなせる業か。

ライブがどうとか、福岡インディーズがどうとかいうまえに、会社帰りにふらっとよってみるといいよ。
ぼんやりとTVドラマを見るよりも、心と体に入ってくる音楽があるよ。

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井上紗矢香【軽く、明るい歌と見せかけて勝負曲は力強い】

井上紗矢香:ドーナツが好きだったり、ドライブが好きだったり

ピアノの愛華さんとのユニットはまだ名前がないらしい。
でもふたりはとても仲良しな感じがする。
パジャマパーティーのようなのんびりとした空気のステージ上。

ちいさな歌うたい井上紗矢香は、愛玩動物のようにみえるけど視線はかなりピシッとしてる。いい度胸をしてる。
ピアノの愛華はそんな彼女を見てるのが楽しくてたまらないようだ。
二人には信頼感(この言葉、ちょっと違うな)があって、歌と楽器で会話してるよう。
それも「今日、なにたべる?」とか「丸井のあの店いった?」みたいな(笑)

歌を、演奏をおろそかにしてるって意味じゃないよ。そのくらい「歌う・弾く」ってことが日常にようだった。まるでお家にお呼ばれしたような。

ドライブにでかけようよーつまんないこと忘れちゃってさー
なんていう楽しい曲が、井上紗矢香の持ち味なのかな?なんて感じながら、キャバーンビート名物のベジバーガーを食べていた。

ところが・・・

 

井上紗矢香:勝負曲(だと勝手に思う)は、強いメッセージを届ける

終盤に歌われた「シンデレラ」の曲。
いまはまだボロボロのシンデレラ・・・

ちょっと聴くと

「笑顔を絶やさず生きていこうよ。そうすればきっと王子様がやってくるよ」

っていう応援ソングのようだ。どちらかというと「待ってる女の子」の歌に聞こえた。

でも、真意は違った。

「笑って待ってるだけじゃダメだよ。自分から扉を開き、外に出て、成功の果実・幸福の果実を取りにいかなきゃ!」

歌の後半、はじけるような光を放つ。強い渇望。

現実にあがいて、憧れるものとの距離を感じていらだつ。毎日笑ってれば白馬の王子がやってくるなんてことは夢にすぎない。走り出して、走り続けた人にしか「幸福」はこない。
だから私は、自分でやる。私は待たない、取りに行く。

 

明るく楽しいステージのなかで、彼女たちのホンネが現れた瞬間だった。
戦う女の子の決意表明だった。

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井上紗矢香:もっと壊れて、裸になって。ほんとうに伝えたい事のために。

元々はバンドで活動していたらしい。バンドは音量もあり、個人で戦う競技とはちがう楽しみも苦しみもある。表現者としては「ラク」な部分もある。

この名前のないユニットはたったふたりだ。ふたりで走らなきゃだめだ。井上紗矢香の歌はまだ自分自身の熱や闇や輝きを表現し切れていない気がする。
生まれたばかりのユニットだからかもだけど、もう少し歌メロのフェイクを少なく、ストレートな歌い方にしたほうがいいなと思う部分があった。

誰かの真似じゃなく、歌いたいこと、伝えたいことを伝えきるのに「必要か、必要でないか」をふたりで考えるといいと思う。

新鮮さはいつか消える。誰かの影響からもいつか解かれる。
その時に、心の中にある本当に歌いたいことを、100%爆発させるために。

たのしく、きびしく進んで行くチカラを、二人は持っている。

そう感じた。

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宿六兄弟【ソウルメイトを見つけた元同僚】悲しい気分なんてぶっ飛ばしちまえよベイベ

宿六兄弟:アコースティックギターとパーカッション。その限界を超えるパフォーマンス。

いまからもう5年位前かな?宿六兄弟のパーカッションの内田あやとバンドをやってた。マドリガルコメディーというツーピース。

僕と彼女の音楽性はまったく違っていたし、音楽の方向性も違っていた。
ただそんなことはどうでもよくて、彼女のきらびやかで極彩色なドラミングに憧れ、一緒にやってくれと直談判。その頃彼女は10個くらいのバンド・ユニットをかけもちしてたんじゃなかったか?
途中一度休止したんだけどまた再しどう始動。

ぼくは曲をどんどん書き、彼女にどんどん投げた。マドリガルコメディーの音楽性はほかのどこにもないポップで暗くて物語のあるものになったと思った。これはいけるぞと。

あるとき、彼女は「本当に心からぴったり合う相手が見つかった。これからは『宿六兄弟』一本でやりたい」といわれ、バンドは終わった。

自分の夢に終わりを告げられることはなかなかにつらい。
自分の人格の全否定をされたように思ってた。

 

久しぶりの宿六兄弟。あやの求めてた音楽の結晶がそこにあった。

結成当時にも宿六兄弟をみた。その時は「なるほど、こんな感じがやりたかったんだな~」くらいの軽い気持ちと、モヤモヤしたものが残り、その後数年、彼女たちの演奏を見ることはなかった。

今回は町田さんのおススメのアーティストのタイバンとしてひさしぶりの宿六兄弟。
ちょっとドキドキした。

出番はラスト。
テーマのような曲からスタートし、次から次へとカラフルな音とパフォーマンスが出てくる。
それはまるでサーカスのよう。
僕の考える、わびしさと哀しさに満ちたサーカスではなく、よろこびにみちたもの。

よろこびを体現することにまじめで、妥協がない。
そのベクトルの方向が、宿六兄弟のふたりはまったく同じだ。
そうか、彼女はこんな音楽がしたかったのか。納得した。
僕の描いた未来とはまったく違った到達点。

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「メリケンカーボーイ」から見えた光景

現代という荒野で生きる人たちへの応援歌。(福岡を中心に活躍されてる大塚真之さんの曲)

君の狙ってるものは、そんなありきたりのものじゃないんじゃない?

がんばれー!っていうんじゃなく、聞く人の自問自答を促し、答えを出すための勇気をくれる。
彼女たちが思ってる未来へ「ゴー!」っていうんじゃなく。
あなたの望むものへまっすぐ進みなよって言ってくれる。そんなうた。

彼女たちがうたうこの歌を聞いて、キラキラとした星空と、荒涼とした荒野と、そこのオアシスのカフェが見えた。

楽しいだけのステージは苦手だ。
僕はやっぱり悩んでしまう。

でも宿六兄弟のステージからは「悩むなんてばかげてるぜ」とは感じない。

くよくよ悩むのもいいだろうよ。でもさ、悲しい気分なんてぶっとばしちまえよ!

そんな大人の(本人たち曰く『熟した』)大人のためのロックンロール。

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彼女たちの技術はそりゃもう、すばらしい。
自分がイベントをするにしてもトリをつとめてもらいたい。

だってさ、なんだかんだあったって、今日という日は過ぎて行くし、明日はまた朝日が昇るんだよって言うじゃないか。その感じだよ。

 

彼女たちはアメリカのドライブインのようだ。
誰もが訪れて、ハピネスとレストを享受する。
喜びに満ちたバグダットカフェのよう。

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