あかたろ【コミカルでダーク、悲劇と喜劇がまざりあってチャーミング】

あかたろ:黒くて清らかなピアノ歌謡

とても悲しいとき。
たとえば誰かのお葬式。しんとした空気の中でポクポクと叩かれる木魚。ふとその木魚が「いて!いてーよ」なんて話し始めたら?

真面目に怒ってる教師。でもなんだかその姿がお笑い芸人の誰かに似てる・・。
思わぬところでつぼに入って、もうその可笑しさにすべてをもってかれる瞬間。

あかたろの歌を聴いてると、そういう「悲しいんだか可笑しいんだかわかならくなる」瞬間のことを思い浮かべる。

 

あかたろ:思い悩むことの必要性も知ってるけど、ね。

生きるっていう行為は外敵と

  • 戦う
  • 避ける
  • 仲良くやって行く

のどれかを選び続けることだと思う。うまくやろうと思っても傷つくこともあるだろうし、まんざらでもない幸せな時間を過ごすことも。

あかたろは観察する。空に流れる雲を見て、交差点で行き来する人を見て。それを「オモシロ可笑しい」切り口でさっと切って、皿に乗せて見せてくれる。

 

上司の長い長い話についての歌はもう最高だ。
この目線での歌は、世界中に溢れてるかもしれないが、あかたろの体を通して生まれる歌の楽しいこと!
「歌の裏お姉さん」としても充分やってけるはず。

素直に生きとし生けるものを賛美しても、なんとなくその場で体操したくなるアレンジ。ダンスじゃなんだ。体操だ。ミンミンゼミが鳴く校庭での。

202

 

あかたろ:生きていこうよ。案外おもしろいことあるよ

死ぬな!生きろ!ジブリ映画のように強く。それができる人もいれば、イチイチ後ろ向きに考える人たちもいる。(僕はあきらかにそっちだけど笑)

生きていることの良さ・尊大さを声高に宣言されても心にとどかない場合もあるよね。

あかたろは「まあ、その話はおいといてさ、そうそう、かどの駐車場に黒猫がいてさ、へんな顔なんだよ。見にいく?」といってそうな(まあ、あきらかに想像だけど笑)

日常の面白いことや、暗くてもプッと笑えることに気づかせてくれる。あかたろの歌にはそれがある。

彼女のキャラクターに負うところも多いんだろうけど、そこが数多いる女性ピアノ弾き語りのなかでもキラリと輝くところじゃないだろうか?
ピアノの音選びも「まんが日本昔話」的なものを感じるし、名前もそうだよね。

 

あかたろ:22歳。これからなにを吸収して、捨てるのか楽しみ

一年位前に彼女のライブを見たときはまだまだ「歌ってやる!」って気持ちが強かったように感じたけど、いまは自分の使い方、イメージの使い方をよくコントロールしてる。
作品の、表現の質がぐんと上がっていて、びっくりだ。

20代最初の若い女の子たちの勢いはきっと同世代のアーティストたちとの切磋琢磨があるからだろう。
人のライブを見て刺激を受けて、自分と比較する。自分の個性を考えてみる。

あかたろの個性は繊細さを裏に隠した「ずぶとさとやさしさ」だ。

まだまだ磨きどころはたくさんある。
これからどんなキャリアを積むのか楽しみ。
新しく手にするものも、もう捨ててしまうものも。

彼女にはコール&レスポンス&「くすっと笑い」を期待する。

203

 

ご意見・ご感想・応援など メッセージいただけるとうれしいです。 >>>こちらからコメント受付中!



images

FACEBOOK友達申請よろしくお願いします。 感想などメッセージいただけると励みになります! >>安田クニヒデ です。

>>サニーのエッセイのようなものはこちらにも 読んでもらえるとうれしいです