重。【恨みごとPOPソングで胸を刺されて、なお笑う】

重。黒い服を着たティーンエイジャーが感じるドロドロ

裸足で黒い服を着てステージに立つ4人組。
髪の毛ツヤッツヤ(笑)のドラマー
クールに知らんぷりするベース
パッツンボブのギター
そして早口で恨みごとをまくしたてるボーカル

前回見た時はキャラクターのバランスの良さが際立った印象だったけど、ミュージシャンとして力量をあげていた。

ガールズバンド、しかも可愛いルックスのバンドには珍しいテンポチェンジや楽しく複雑な構成の曲を、するっと演奏する。
演奏してて、めちゃくちゃ楽しいのに、楽しそうにやらないところなんか、人気出そうだ(笑)

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重。楽曲の素晴らしさ、オリジナリティに唸る

何と言ってもボーカルのあやみの書く歌が素晴らしい。
元彼が同じ通学バスに乗ってきた、なんてシチュエーション。甘酸っぱい青春ソングに仕上げて、多くのティーンエイジャーに共感を得るのが常套手段だけど、彼女たちは違う。

彼氏との思い出「腐ったクリームシチュー」をサビに持ってきては

「新品の女の抱き心地はどうですか?」

なんて叫ぶ。

髪の毛振り乱して絶叫するんじゃなくて、「日常的な、普通の出来事」として歌う。

 

男の部屋に髪の毛を落としてきたり、その男の彼女が不安がるように電話をかけたり(笑)
自分と男が一緒にいるところを目撃されて、「サイテー!」なんていって彼女が出ていけばいい!なんていう「妄想」を楽しげに歌う。

つまり、「普通の欲望」ってこと。
それを隠さない。

自分の幸せ妄想のためなら、地球の回転だって止める。
姑息な手段とはわかってても(笑)

そういう「普通感覚」のドロドロ恋愛事情が、本当にいい湿気と毒気をもちながら演奏される。

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重。非コールアンドレスポンスでの一体感・幸福感

「彼女と別れてよ!」

そう投げかけられて「イエ〜い」ってならんだろう(笑)

女の子は可愛くて元気で健気で優しくて…
いつまでそんな石器時代の幻想を抱いてるの?と笑う。

そしてそんな女の子たちを「結局、都合のいい女ってことよ〜〜」といい話す。しかも愛情を持って。

友達の恋愛相談でご飯が三杯は食べられた(?)その時代の輝きと、無意味な高揚感。
そんなものがキラキラと溢れ出るライブ。
ぜひ、同年代の十代〜二十代に聞いてほしい。

会場の一体感とか、イベントの一体感。
とても重要だと言われてる。

でも、もっともっと大事なのは「自分の妄想を惜しげもなくさらけ出す」ことや、誰のためでもない自分のための楽しさに罪悪感を持たないことだ。

 

人は自分のために生きる。
自分のために歌う。
それが誰かの共感になる。

 

そのシンプルで力強いパワー。重。にはそれがある。

そして彼女たちはやはり、自分自身のための「可愛らしさ」を持っている。
自分自身のためにキレイに、可愛くそこにいる。
そして
男たちを蟻地獄に巻き込むための作戦を練っている。

 

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