山田芭瑠【無口な彼女の多弁な感情】息を吸う。のどを震わす。歌がはじまる。

山田芭瑠:その歌声が射抜くもの。

ライブハウスやライブバーにはオープンマイクというシステムがある。
まだキャリアが少なかったり、ライブをするまではちょっと自信がない人が、顔見せ的に短い時間で演奏するシステム。出演者もお客さんもおなじチャージをはらうことがおおい。

先日あるライブバーに、ぼくは腕試しのために出た。完全アウェイな環境って刺激的だから。
そこで歌を聴いてどぎもを抜かれたアーティストがいる。

それが山田芭瑠。18歳。

ぼそぼそと自己紹介をしたあと、曲目だけのMC。
すうっと息を吸い、放たれたその歌声。
僕は飲んでいたノンアルビールをこぼしそうになった。

すごい。

かっこいい声。

打ちのめされた。

「やばい」

若者のようにつぶやいた。心の中で。

 

山田芭瑠:部屋で曲を作ってギターを弾くのがすき

オープンマイクは時間が短いので三曲だったか。
終わってすぐに僕は彼女に声をかけた。
ぽつぽつとしゃべる彼女。
あんなに力強いオリジナル曲を歌うのに、しゃべるときの「言葉を捜す」感じが面白い。
時間があればずっと部屋でギターを弾いて、歌を作ってるらしい。

キャバーンビートというライブハウスで歌ってみない?推薦するよ。

ということで、今回キャバーンビートの投げ銭ライブにエントリー。

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山田芭瑠:その歌声にキャバーンビートマスター町田さんも唸った。

年寄りながら(ベテランではないんです。キャリアはまだ14年)ライブハウスで歌い、いろんな人の歌を聞く楽しみは原石を見つけたとき。
さすがにぼくは51歳。いまからドドンと音楽で生きて行くことは無理だし、望んでいない。

でも、不恰好だったり、まだ手入れが必要だけどものすごいパワーをもった原石にであうとほんとに嬉しい。それはまるで「天空の城ラピュタ」の飛行石のようにまぶしすぎるけれど。

彼女の歌う歌は力強い。
お客さんを楽しませようとする気はさらさないように見える。自分のいま感じてることを、まっすぐに歌う。
そう、それはある種の「武術」かもしれない。

自分をとりまく環境に間合いを取り、ファイティングポーズをとり、息を深く吸い込んで「歌」という技をだす。

助けを求める歌だったり
拒絶だったり

歌われるのは裸の感情。だけど彼女の声は低く、エッジがやわらかい。
身体全体をやわらかく震わせて、真っ暗なステージからライブハウスのすみずみに静かに届く歌。

 

山田芭瑠:もっともっと。裏に隠れたものを表に出す「表現」を

まだライブは数回。
でも、自分なりのステージングがある。手拍子や笑いやなごみを取り入れる必要を感じてないのだろう。それでいいよ。そのまままっすぐ行け。君は君の持ってる武器で戦え。

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