井上紗矢香【軽く、明るい歌と見せかけて勝負曲は力強い】

井上紗矢香:ドーナツが好きだったり、ドライブが好きだったり

ピアノの愛華さんとのユニットはまだ名前がないらしい。
でもふたりはとても仲良しな感じがする。
パジャマパーティーのようなのんびりとした空気のステージ上。

ちいさな歌うたい井上紗矢香は、愛玩動物のようにみえるけど視線はかなりピシッとしてる。いい度胸をしてる。
ピアノの愛華はそんな彼女を見てるのが楽しくてたまらないようだ。
二人には信頼感(この言葉、ちょっと違うな)があって、歌と楽器で会話してるよう。
それも「今日、なにたべる?」とか「丸井のあの店いった?」みたいな(笑)

歌を、演奏をおろそかにしてるって意味じゃないよ。そのくらい「歌う・弾く」ってことが日常にようだった。まるでお家にお呼ばれしたような。

ドライブにでかけようよーつまんないこと忘れちゃってさー
なんていう楽しい曲が、井上紗矢香の持ち味なのかな?なんて感じながら、キャバーンビート名物のベジバーガーを食べていた。

ところが・・・

 

井上紗矢香:勝負曲(だと勝手に思う)は、強いメッセージを届ける

終盤に歌われた「シンデレラ」の曲。
いまはまだボロボロのシンデレラ・・・

ちょっと聴くと

「笑顔を絶やさず生きていこうよ。そうすればきっと王子様がやってくるよ」

っていう応援ソングのようだ。どちらかというと「待ってる女の子」の歌に聞こえた。

でも、真意は違った。

「笑って待ってるだけじゃダメだよ。自分から扉を開き、外に出て、成功の果実・幸福の果実を取りにいかなきゃ!」

歌の後半、はじけるような光を放つ。強い渇望。

現実にあがいて、憧れるものとの距離を感じていらだつ。毎日笑ってれば白馬の王子がやってくるなんてことは夢にすぎない。走り出して、走り続けた人にしか「幸福」はこない。
だから私は、自分でやる。私は待たない、取りに行く。

 

明るく楽しいステージのなかで、彼女たちのホンネが現れた瞬間だった。
戦う女の子の決意表明だった。

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井上紗矢香:もっと壊れて、裸になって。ほんとうに伝えたい事のために。

元々はバンドで活動していたらしい。バンドは音量もあり、個人で戦う競技とはちがう楽しみも苦しみもある。表現者としては「ラク」な部分もある。

この名前のないユニットはたったふたりだ。ふたりで走らなきゃだめだ。井上紗矢香の歌はまだ自分自身の熱や闇や輝きを表現し切れていない気がする。
生まれたばかりのユニットだからかもだけど、もう少し歌メロのフェイクを少なく、ストレートな歌い方にしたほうがいいなと思う部分があった。

誰かの真似じゃなく、歌いたいこと、伝えたいことを伝えきるのに「必要か、必要でないか」をふたりで考えるといいと思う。

新鮮さはいつか消える。誰かの影響からもいつか解かれる。
その時に、心の中にある本当に歌いたいことを、100%爆発させるために。

たのしく、きびしく進んで行くチカラを、二人は持っている。

そう感じた。

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