ワタアメほなみ【吐き出すいらだちがキラキラと輝く】

ワタアメほなみ:綿飴のようにあまくない

どうして人は歌いだすのだろう。どうして人前に出るようになるんだろう。
どうして個人的ないらだちを人前でさらけだすのだろう。

それを見た人はどう思うのだろう。
ライブハウスという空間で。

ワタアメほなみは、感じた毒を吐き出す。小さく震えながらも。
「いいんだよ。正しくなくても。毒を吐いても」
彼女の歌はまだ、歌というレベルまで達していないかもしれない。でもそれだからこそ特殊な光を放ってた。

ワタアメのように甘くないけど、ワタアメを食べるときの高揚感と少しの罪悪感を持った歌。

 

ワタアメほなみはまだできあがっていない。今、見ておこう。

彼女のように、日常のいらだちや欺瞞、理不尽な世の中への怒りと悲しみを歌う人は多い。それが個人的であればあるほどキラキラして見える。

飲みすぎて吐いたような歌が、おなじ痛みを感じて生きる人には必要だ。

歌が「包帯」になるから。

傷ついた心をつつむ包帯。包帯にできることは「治癒」ではない。
傷ついた人の、心の「自然治癒」をたすけるだけだ。ワタアメほなみは薬ではない。

年をとった僕らが彼女の歌を聞くと、「あのころ」を思い出す。
どうしてそんなにもいろんなものに当たるのか。
いちいち傷つくのか。
うまく生きることを憶えなよ。

ちがうんだ。

ぼくらはうまく生きることを憶えてるんじゃない。同じように傷つき、流れ弾に当たってるんだけど、感覚を殺してるだけだ。

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ワタアメほなみのうたう希望の歌は?

生きていたくない。死んでしまいたい。そう思ったことのない人が果たしているんだろうか?
個人的に好きだった、大嫌いな人へ吐いた毒をもりもりと歌った新曲。
歌という形になる前のむき出しの感情が。コントロールできないイライラが、ズタズタに転がってた。
この曲で終わってたら、真っ暗な空間に投げ出されたままだっただろうけど。

ラストの曲はちょっと違ってた。傷を自分ですこしづつ治してる姿が見えた。

 

この街はキラキラして、嫌になるけど。
生きてる意味なんてあるのかなと思うけど。
でも生きる。
いま生きてるんだ。

MCでとっちらかって、かわいい笑顔をみせるワタアメほなみ。
会場のみんなに「変なのおったな」って憶えていて欲しいと言っていた。

変なのおったな。
でも、なんか、よかったな。

そうおもったんじゃないかな?

この不恰好さをもったまま、大きくなれるか?このバランスの悪さをもったまま場数を踏めるか?そこが勝負だと思う。

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