ゆり【音楽を形成する知識量と、それをアレンジする能力】

ゆり:曲ごとに変わる声と、世界

ピアノの弾き語りというスタイルは、リフやベース音と、コードの組み合わせで伴奏を形成して、そこに歌が乗ってくる。

基本的に「歌を伴奏する」ものだけど、ゆりの演奏は少し違った。

曲のバラエティ感もなかなか立ってるのだけど、その曲のためのアレンジ力が光る。

ゆりはソングライティングを「自己表現の一つ」としか思っていないのかもしれない。いい意味で。
ライブで歌を届けるためには

  1. 歌を作り
  2. アレンジし
  3. 歌う

という作業が必要になってくるんだけど、彼女のステージを見た限りでは、三人の彼女がそれぞれ分業で歌を作ってるような気がした。

一つ一つの歌の物語にあったアレンジ。
ハードなもの、軽快なもの。
それはその物語にあったサウンドトラック。

ゆり:自分らしさの追求というよりも、その曲らしさの追求。

「ステージごとに印象が違うとわいれる」とMCで言っていたけれど、その日のメニューによって「ゆり」というアーティスト自体も色を変えるのではないだろうか?

この日は正統派ドライヴィングミュージックからハードなロック調の曲まで、バラエティ感満載だったけど、彼女の引き出しはまだまだたくさんあるんだろう。

歌に関しても様々な声を聞かせてくれた。
低音を響かせる迫力から、力抜けた軽いコーラス、高音のかすれた声の良さ。

それぞれ、別のプロデューサーがついてるような。
歌が、己を反映するのじゃなくて、作品のための演技、演出のような気がする。

とてもクールだ。

01-02

 

ゆり:ブルージーな7thで光るおしゃれ感と大人感

現実、という歌だったか。
ポップさを抑えてブルージーに歌われる。おいしいコード進行に乗って、自信たっぷりに。
リズムがシャープでかっこいい。
日本人が大好きなクリシェをグッドな位置に置き、さらに半音上げの気持ち良さも。

証明という曲も光ってた。

でも一番「おお!」と思ったのはラストの曲。
ピアノの抑え気味なリフから始まり、ドラマチックに展開してゆく。
映画を見てるような気持ちになる。
行進してゆく一団が見えるようなアレンジ。
ボレロでもあり、アニソンでもある。

彼女は音楽をよく知っている。
もしかしたら自分自身の感情よりももっと。

いろんな音楽を飲み込んで、その部品を適材適所に配置して作られる彼女の曲。
ドラムやベースがいるかのようなアレンジで、さらに広がってゆく歌世界。

自己主張が歌を引っ張る人が多い中、ゆりは「音楽が自分をほりおこす」タイプの人のような気がする。

さて、今日はどんなレシピで、どんなディナーを作るかな?
そんな気持ちでステージを作っていてる印象。

音楽マニアにはたまんないかも!

01-03

ご意見・ご感想・応援など メッセージいただけるとうれしいです。 >>>こちらからコメント受付中!



images

FACEBOOK友達申請よろしくお願いします。 感想などメッセージいただけると励みになります! >>安田クニヒデ です。

>>サニーのエッセイのようなものはこちらにも 読んでもらえるとうれしいです